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 超音波検査は、その手軽さから現在の医療にとっては無くてはならない検査法になっています。
超音波の機械さえあれば、すぐにでも非侵襲的に検査をする事ができます。
電源を入れて、観察したい所にゼリーを塗りプローブを当てれば画像が表示されます。
非常に簡単でしょ?


しかし、超音波検査は誰にでもできるというわけではありません。
超音波検査をする為に必要な知識が多くあるからです。
また、プローブの当て方にもちょっとしたコツがいるので
初めての方やなれていない方が、いきなりきれいな画像を得る事も難しく
他の画像検査と比較すると、非常に検者に頼った検査といえるでしょう。


CTやMR、血管撮影などの画像検査では
基本的に疾患部分と正常部分の全てを画像として保存する事ができます。
従って、検査する人が熟練しているかどうかに限らず、同じ方法で検査する事ができれば
必ず必要な情報は保存されるのです。
そして、保存した画像を検査終了後にじっくり読影すればよいのです。


しかし、超音波検査ではそうはいきません。
超音波は「視野が狭い」という特徴を持っています。
この特徴のおかげで、他の検査にはない軟部組織の解像度を得る事ができるのですが
その反面、検査部位全ての範囲を画像として保存する事は不可能になってしまいます。
従って、検査中に疾患を見つけてその特徴を画像として描出できなければ
超音波検査の意義がなくなってしまいます。


つまり、検者によって「病気の見逃し」が発生してしまう恐れのある検査なのです。
内視鏡やGI、注腸などの検査のように。


また、疾患を発見したとしても、そこからその疾患の情報を得る為にしなければいけない事が出てきます。
その疾患自体と超音波画像、またはその疾患の否定方法、他の疾患との鑑別方法、などを知らなければ
疾患を発見しただけで検査は終わってしまいます。


前述しましたが、超音波検査は「軟部組織の解像度が他の検査に比べて良い」という特徴を持っていますので、
もし、疾患が見つかった場合、超音波検査でしか得る事のできない情報があるのです。
それを得なければ超音波検査の50%しかできていない事になってしまうのです。


超音波検査では、病変を発見する「存在診断」と、その病変が何であるかの「質的診断」の
両方が求められるのです。


皆さんご存知の事を偉そうに書きましたが、まだ超音波を始めて間もない方や、これから始めようという方にとって
この特徴が大きく肩にのしかかってくる事でしょう。
超音波検査をしたことがある方、または、これから超音波検査をしようとしている方の
全員が感じたことのある超音波検査の難しさが、そこにあると思います。


今では私も超音波検査にも少し慣れてきましたが、私も最初の頃には超音波検査独特の不安感に
いつも怯えていたのを覚えています。


必要なのは「正常解剖の知識」や「疾患の知識」、「超音波の知識」、「画像の知識」、「他の検査の知識」
など (他にもあげるとキリがないくらい) 沢山の知識と、経験です。


多くの人は超音波検査をしながら
悩みながら、本を読みながら、先輩に聞きながら、少しずつ知識と経験を積み重ねていくと思います。


そこで、このサイトは超音波検査をする人に役に立つサイトにしていきたいと思っています。
もちろん、私も勉強中ですのでこのサイトを管理する事で自分のレベルも上がればいいなと考えています。


私が持っている知識が誰かの役に立てば良いと思いますし
また、知識や経験で私をはるかに上回っている人がいると思いますが、
そういう方々から知識や経験、意見などを頂けるとありがたいなと思っております。


また、このサイトを見ていて、「こういう情報が欲しいな」、「ここが読みづらい」、などなど
ご意見、ご要望がありましたら、メールで教えてくれるとありがたいなと思います。


このサイトでは、自己満足するのではなく情報を共有する事で
超音波検査を行う人にとって、有意義な場になる事を目的とします。