超音波検査室 >> 検査の進め方 >> 超音波特有のサインと用語 >> Cluster sign
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 Cluster クラスターは日本語で 「塊」、「群れ」、「房」、といった意味です。


超音波検査でクラスターサインといえば、転移性肝腫瘍に対して用いられるサインとして有名です。


転移性肝腫瘍は、時に非常に多くの数の腫瘤が観察される事がありますが

その多くが塊状に癒合している時に、クラスターサインと呼びます。


場合によっては、多数の転移性肝腫瘍が集族することによって、腫瘤様には観察されず

肝実質エコーが粗くなったように観察される事もあります。





代表例


     

乳癌からの転移性肝腫瘍の超音波画像です。


この症例では、多数の腫瘤性病変が描出されていますが、画像の中央部に大きな腫瘤が描出されています。

その内部は非常に不均一に描出されており、これは一つの腫瘤とは考えにくいと思います。

ここがクラスターサインを示している部分ですが、

この例の場合は正常肝との境界が比較的明瞭なのと

クラスターサインに癒合していない、単独で存在し今日エコーで描出されている腫瘤も存在していることから

転移性肝癌によるクラスターサインと判断するのは、比較的簡単ではないかなと思います。


     ← ここをクリックすると クラスターサイン を示している場所を画像で表示します。
          (左画像だけ表示されます)
          もう一度クリックすると消えます。
          点線部分が クラスターサイン です。






代表例


 この画像は肋間走査で得られた超音波画像です。


 肝臓がなんとなく変な感じで描出されていることがわかりますよね。

 肝実質が不均一に、高エコーで描出されているように観察されています。


      ← ここをクリックすると クラスターサイン を示している場所を画像で表示します。
           もう一度クリックすると消えます。
           点線部分が クラスターサイン です。


 このように肝実質のほとんどの領域が、転移性肝癌で占拠されている例では、

 全体像として把握する事が大切になってきます。


 超音波検査に慣れていない人は、このクラスターサインに気が付かずに

 クラスターサインの中に腫瘤性病変を探し、場合によっては腫瘤性病変が見つからないので

 肝実質が不均一に描出されます、と報告することがあります。


 慣れればそれ程難しくはありませんが、ちょっと注意が必要だと思います。