超音波検査室 >> 検査の進め方 >> 超音波特有のサインと用語 >> Flag sign
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 Flag sign (フラッグサイン) は「アルコール性肝硬変」に認められる超音波所見で

 逆にいうと、この超音波画像が観察されれば、それだけで「アルコール性肝硬変」を疑う事ができる。



 アルコール性肝硬変では他の原因から発症する肝硬変と違い、肝臓内に発生する再生結節が非常に小さい

 という特徴があり、Flag sign の描出に関与している。

 アルコール性肝硬変の病状が進み、肝辺縁でも再生結節による凹凸が認められるようになって来た場合に

 超音波上でこの肝臓を観察すると、再生結節が小さい為にその辺縁で超音波の屈折が起こる。

 (側方エコーができる原理と似ています)

 その為、肝臓内に腺状の低エコー部分が複数観察されるようになり、

 まるで風になびく旗のように観察される事から、Flag sign と呼ばれる。





代表例


 


 この画像は アルコール性肝硬変 症例1 で紹介しているアルコール性肝硬変の画像です。


 左右のいずれの画像も同様の所見が認められています。

 肝臓実質のエコーレベルが上昇し高エコーに描出されていますが、肝実質をよく観察すると

 肝表面から肝深部に向かって数本の腺状の低エコーが観察されているのがわかると思います。

 これが Flag sign です。



     ← ここをクリックすると 左画像のフラッグサイン を示している場所を画像で表示します。

     ← ここをクリックすると 右画像のフラッグサイン を示している場所を画像で表示します。

          もう一度クリックすると消えます。
          点線部分が フラッグサイン です。







代表例



 この画像は 門脈圧亢進症 症例2 で紹介しているアルコール性肝硬変の画像です。


 上の症例のようにハッキリとは写っていませんが、よくよく観察すつと Flag sign が観察されているのがわかります。

 Flag sign の描出は小さな再生結節による超音波の屈折により起こるので

 肝臓の表面の状況により描出の状況も変わります。

 また、プローブによる腹部の圧迫の程度や、プローブの角度などによって

 同一症例でも、描出されたり、描出されなかったりするので

 そういう意味でも他方向からよく観察することが重要になってきます。



     ← ここをクリックすると 左画像のフラッグサイン を示している場所を画像で表示します。

     ← ここをクリックすると 右画像のフラッグサイン を示している場所を画像で表示します。

          もう一度クリックすると消えます。
          点線部分が フラッグサイン です。