超音波検査室 >> 検査の進め方 >> 超音波特有のサインと用語 >> Mosaic pattern
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 実際の症例









 腫瘍内部にいろいろなエコーレベルの小結節がランダムに集合した像を Mosaic pattern と呼び

これは原発性肝細胞癌にみられる大変特徴的なパターンです。



病理学的に、被包型肝細胞癌の割面では、

繊維性隔壁によって区分される分葉状、あるいは小結節状の構造が内部に見られ

これは、他の腫瘍にはない肝細胞癌特有の特徴です。


超音波ではこのような肝細胞癌特有の内部構造を Mosaic pattern として描出することができます。

なお、内部の小結節構造が明瞭な場合は、nodule in nodule あるいは tumor in tumor

と呼ばれることもあります。





代表例


     

この症例は 結節型肝細胞癌 症例1 で紹介している超音波画像です。


肝臓の左葉に、ハンプサインを伴った腫瘍が観察されています。

その腫瘍の内部を観察してみると、腫瘍のベースはエコーレベルの低い腫瘤性病変として描出されていますが

その内部には高エコーで描出されている小結節が明瞭に観察されています。

典型的な肝細胞癌の Mosaic pattern といえる画像です。


     ← ここをクリックすると モザイクパターン を示している場所を画像で表示します。
          (左画像だけ表示されます)
          もう一度クリックすると消えます。
          点線部分が モザイクパターン です。






代表例




  この症例は 結節型肝細胞癌 症例3 で紹介している超音波画像です。。


 この肝細胞癌は非常に大きく育った結節型肝細胞癌の症例ですが、その内部は不均一に描出されています。

 上で紹介した症例と違い内部エコーは淡くはっきりとした nodule in nodule とはいえませんが

  Mosaic pattern を疑うことができます。




      ← ここをクリックすると モザイクパターン を示している場所を画像で表示します。
           もう一度クリックすると消えます。
           点線部分が モザイクパターン です。





 私がよくやる方法ですが、表在に近い位置に観察された腫瘤性病変などに対しては

 プローブをコンベックスからリニアに持ち変えて観察してみます。

 リニアに持ち変えることによって、使用する超音波周波数が高くなり。

 深部の情報は得られなくなりますが、表在に近い位置のもっと詳しい情報を得る事ができるのです。




 この症例に対してもやってみました。こんな画像が得られました。

 

 

  コンベックスで観察するよりも

  腫瘤の内部が詳しく観察されていることがわかると思います。


 コンベックスでは、腫瘤の内部は非常に淡く観察されていたのに

 リニアで観察すると、内部の境界がはっきりしているところが

 複数観察され、モザイクパターンであることがわかります。


 もしこのような腫瘤に出会ったら、あなたも是非やってみてください。