超音波検査室 >> 検査の進め方 >> 超音波特有のサインと用語 >> Target sign
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 Target sign は腸重積症に対して観察される特徴的な超音波画像を指す言葉です。


腸重積症は、腸管の中に連続した腸管が「かん入」することで発症します。
(漢字コードで描出されない恐れがあるため、「かん入」とひらがなで書いています)


つまり腸管の中に腸管が入ってしまうので、その部分を短軸で観察すれば
腸管の中に腸管が描出されることになります。(あたりまえですが・・・)


そうすると、超音波上ではring 状に観察される腸管壁の中に、またring 状に描出される腸管が観察
されることになります。


もちろん、腸管壁自体も層構造が観察されますので、全体的に見ると
何層ものring 状の構造物が、観察されるのです。


これが、弓道やアーチェリーなどに用いられるターゲット(まと、的)のように観察される事から
Target sign と呼ばれます。


腸管に観察される非常に特徴的な超音波画像なので、一度自分で発見できれば
2回目からは、それ程難しくなく判断できるサインだと思います。





代表例


     

この症例は 腸重積症 症例2 で紹介している超音波画像です。


類円形の構造物が観察されていますが、その内部には腸管の層構造も混じって

幾重にも重なった円形の線が観察できていると思います。

これが、典型的な Target sign です。



Target sign が観察されただけで、腸重積症と鑑別できるわけですが、

侵襲性のない検査で鑑別できるとあって、腸重積症における超音波検査の位置づけは

非常に重要です。

それに、「かん入」している腸管や、外側に存在している腸管の血流信号や

周囲の液体貯留によって、その腸管が壊死しているかどうかの判断基準になります。

Target sign が観察されたら、周囲の状況と血流信号も観察するようにしましょう


     ← ここをクリックすると ターゲットサイン を示している場所を画像で表示します。
          
          もう一度クリックすると消えます。
          点線部分が ターゲットサイン です。






代表例




  この症例は 腸重積症 症例3 で紹介している超音波画像です。。


 この症例でも、腸管が腸管内に「かん入」しているのが良く判ると思います。

 Target sign は、非常に特徴的な超音波所見ですので、Target sign が存在して

 その部分を短軸像で観察することができれば、そのほとんどがこのような画像として得られます。

 



      ← ここをクリックすると ターゲットサイン を示している場所を画像で表示します。
           もう一度クリックすると消えます。
           点線部分が ターゲットサイン です。