超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
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 63歳 男性


 以前、急性虫垂炎と診断され、虫垂摘出術を受けられた患者様です。



 術後半年ほどして、全身倦怠感、持続する微熱を主訴に外来を受診されました。
 血液検査で炎症反応が認められ、腹部スクリーニング目的で超音波検査が施行されました。






  プローブをあてるとすぐに気が付くような不均一な病変が、散在して肝内に観察されています。



 不均一な病変は全部で9個観察され、いずれも同様の超音波所見で描出されています。
 病変部は、不整な形状を示し内部は不均一で、既存の脈管に対する変化は認めませんでした。
 病変部周囲は不明瞭ですがやや高エコーで描出される部分もあります。
 腫瘤内には明らかな血流信号は認めませんでした。



 鑑別として転移性肝癌も考えましたが、病変部に被膜を認めないことや、炎症反応があることから
 多発した肝膿瘍が疑われました。



 この後、CT検査が行われ臨床側でもこれらの病変は膿瘍であると判断され
 抗生剤による治療が行われました。
 約2ヶ月後に肝膿瘍は消失し、退院となりました。