超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
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 76歳 男性


  以前からB型肝炎ので半年後とに follow up されている患者様です。
  依頼目的は「B型肝炎、肝内腫瘤検索目的」で、慢性肝炎があることは検査前からわかっていた症例です。




 左の画像では、肝右葉の実質が正常の肝実質に比べて「粗雑」で、不均一に描出されています。
 右の画像では、肝左葉の実質が同様に「粗雑」で不均一に描出され、
 肝下縁は、正常では鋭角に描出されるのですが、丸みを帯びて「鈍化」しているのがわかります。



 また、右の画像の肝下縁のラインは凹凸が観察されています。
           (⇒ ここの事を言っています。  をクリックしてください。 もう一度クリックすると消えます)



 ちなみに、肝辺縁の凹凸は、「肝左葉の下縁」「胆嚢と接する部分」「脈管に接する部分」「モリソン窩辺縁」などが
 よく凹凸化する場所だそうです。





 左画像では、プローブを当てた瞬間にわかる程の脾腫が認められています。
 右画像では、肝門部リンパ節(No8)の腫大が認められています。


 この4枚の画像だけでも、
 「肝実質の粗雑化」「肝辺縁の鈍化」「肝辺縁の凹凸の有無」「脾腫」「肝門部リンパ節腫大」が認められ、
 これらの変化は慢性肝炎によるものと、予想できます。
 (もっとも、依頼表にB型肝炎と書いてあるのですが、、、、)



 肝全域にわたり変化が観察されたので、一応 門脈血流をチェックして門脈圧亢進症がないか、
 肝硬変に移行しているような画像は認められないか、


 などを観察しましたが、これ以上の異常所見は認められず、
 報告書には「肝には慢性肝炎による変化が認められるが、その他の異常は認められない」と記載しました。