超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
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 64歳 男性


  もともと、B型肝炎から肝硬変に移行し、6ヶ月ごとに超音波検査を受けられている患者様です。
  6ヶ月前の超音波検査では、肝硬変による肝の変化と脾腫を指摘されているだけでした。




  肝S2に容易に識別できる腫瘤性病変が認められます。



  腫瘤は境界明瞭で、肝辺縁の境界線を大きく超えて成長し、典型的なhump sign が認められています。
  内部エコーは低エコーのベースに高エコーの部分が部分的に認められ、
  こちらも典型的なモザイクパターンを認めます。



  はっきりとした腫瘤周囲の低エコー帯は認められません。
  腫瘤の大きさは1.6×2cm程の大きさの為、薄い腫瘤周囲低エコー帯が存在するかもしれませんが
  この画像では識別困難です。



  この後、周囲を丹念に走査しましたが、他の腫瘤性病変や脈管内進展などの異常は認められませんでした。



  典型的な結節型の肝細胞癌だな、と思いながらこの腫瘤を観察していたときに気が付きました。



  この腫瘤は結構体表に近いので、コンベックスではなくてリニアで観察したらどうだろう、と。
  3.5MHzのコンベックスから7.5MHzのリニアに持ち替えたらもっとよく見えるのでは?



  実際に持ち替えた画像が下の画像です。




  コンベックスでは観察できませんでしたが、周波数を上げて解像度をよくして観察すると、
  はっきりと腫瘤周囲の低エコー帯が観察できます。



  モザイクパターンも明瞭に観察されました。