超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
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 66歳 女性


  十数年前に交通事故により大量輸血を受け、その際にB型肝炎に感染。
  その後、肝硬変に移行した為、6ヵ月ごとに超音波検査を受けられている患者様です。



  検査に入る前に1年前の画像を参照しました。
  それが、下の画像です。




  左の画像は肝左葉の縦断像ですが、肝辺縁はボコボコで内部は不均一、明らかな肝硬変です。



  この検査までは、肝硬変しか指摘されていませんでしたが、
  この検査時に肝右葉S5〜S6にかけての低エコーの腫瘤性病変が指摘されています。
  ( 右画像の矢印の部分 )



  大きさは約7mmで、この時点では肝細胞癌かどうかの鑑別は不能です。



  そして、今回撮影した上の画像から1年経ったものが、下の画像です。





 たったの1年で、腫瘤は約18×19×18mm まで成長し、内部は大部分が低エコーで部分的に高エコーを
 示しています。



 腫瘤周囲の低エコー帯は観察できませんが、腫瘤内部には拍動波形が認められています。
 


 この短期間での成長性や、拍動血流の存在、内部がモザイクパターンに近く観察される事などから
 肝細胞癌が疑われました。



 この後行われたCT検査では、肝細胞癌特有の造影効果が認められ
 「肝細胞癌」で確定診断がついた症例です。