超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
 まず、はじめに
 超音波検査の基礎
 検査の進め方
 正常例の画像
 実際の症例
   上腹部領域
       肝臓
       胆嚢
       膵臓
       腎臓
       脾臓
       その他
   下腹部領域
   乳腺領域
   頚部領域
   四肢領域












   70〜80%は高エコーを示す腫瘤として描出される。
    それ以外は腫瘤周囲に高エコー帯を有する腫瘤として描出されたり
    肝と等エコー、または肝より低エコーを示したりと様々なエコーレベルを示す。
    特に腫瘤径が2cm以下のものは90%以上が高エコーとして描出される。


   腫瘤周囲に低エコー帯は持たず、腫瘤周囲は細かい凹凸が観察される。


   体位変換や圧迫、呼吸止めなどによって、腫瘤内部のエコーレベルの変化を認めるときがあり
    これはカメレオンサイン(chameleon sign)といい、肝血管腫特有の特徴である。


   腫瘤内部が低エコーで描出されても、腫瘤周囲に高エコーのリング
        (hyper echoic rim = Marginal strong echo)が観察されれば、肝血管腫とほぼ断定できる。


   しばしば多発的に観察される。





  血管腫は病理組織学的に、海綿状血管腫、毛細血管腫、内皮性血管腫に分けられるが
  肝血管腫の大部分が海綿状血管腫である。



  肝血管腫の腫瘤径が2cmまでは90%が高エコー像を示す腫瘤として描出されるが
  腫瘤径が2cmを超えると、高エコーと低エコーの混在エコー型として描出される場合がしばしばある。



  混在エコー型は腫瘤内部で器質化した部分が低エコーで観察されると考えられ、
  この場合、腫瘤周囲にmarginal strong echo と呼ばれる腫瘤周囲の高エコー帯が観察される。



  肝血管腫は高エコーや低エコー、混在エコーを示したりと、様々なエコーレベルを呈するが
  体位変換、圧迫、呼吸止め、径時的、等でエコーレベルが変化する特徴を持つ。



  もちろん、検査中に観察できない場合もあるが、もし腫瘤内部のエコーレベルの変化(chameleon sign)
  を検査中に認める事ができれば、超音波上肝血管腫と、ほぼ断定できる。



  これは、血管腫内で貯留している血液量の変化によって起こっている。



  また、腫瘤内が低エコーで描出されても、腫瘤の周囲に高エコーのはっきりとしたリング状の線
  (hyper echoic rim) が観察されれば、その腫瘤は肝血管腫と断定できる。
  hyper echoic rim は SME = strong marginal echoes とも呼ばれる。




   カメレオンサインが観察された血管腫

   脂肪肝を併発している血管腫

   脂肪肝を併発している血管腫 vol 2

   hyper echoic rim が観察された血管腫

   多発的に観察された血管腫