超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
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   結石は肝内胆管右葉枝と比較すると、左葉枝に存在することが多い


   径3cm以下の小結石であることが多く、音響陰影を伴わない場合も多い


   結石から末梢側の肝内胆管は嚢状に拡張することがあり、
                     陳旧例では結石の存在する肝葉に萎縮を認める






 肝内結石症は、肝内胆管内に発生する結石をいう。
 結石のほとんどはビリルビンカルシウム石であり、径3cm以下の小結石である場合が多い。



 原因はわかっていないが、結石の発生は肝右葉と比較して肝左葉に多く、多発的に発生する場合も少なくない。
 結石から末梢側の肝内胆管では、胆管の閉塞に伴い嚢状に拡張することがある。
 また陳旧例では結石の存在する肝葉に萎縮を認めることがある。



 超音波検査で観察される肝内結石は、肝内石灰化や胆道気腫との鑑別が必要になるが
 結石からの音響陰影、結石から末梢側での肝内胆管の拡張、結石の存在する肝葉の萎縮が鑑別の手助けとなる。
 これらの所見がない場合は、鑑別が困難な場合もある。



 肝内結石症は、肝内胆管の閉塞を起こさなかったり、閉塞を起こしても軽度の場合もあり
 その場合は、明らかな症状が見られないこともある。
 肝内胆管に影響を及ぼすようになると、心窩部痛、発熱、黄疸などの症状により発見されることが多い。



 肝内結石症は胆管炎を併発する事があり、さらに肝膿瘍、肝不全の原因にもなるため
 外科的切除の対象となるが、外科的に切除した後の再発率が高いことが知られている。
 また、経過観察中、約10%の割合で胆管癌を合併するといわれている。





   肝内胆管に連なって観察された肝内結石症

   肝石灰化と鑑別困難な肝内結石症

   肝実質萎縮を伴った肝内結石症