超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
 まず、はじめに
 超音波検査の基礎
 検査の進め方
 正常例の画像
 実際の症例
   上腹部領域
       肝臓
       胆嚢
       膵臓
       腎臓
       脾臓
       その他
   下腹部領域
   乳腺領域
   頚部領域
   四肢領域





  


  55歳 男性


  会社検診で胆道系酵素異常を指摘されて、精密検査目的で上腹部超音波検査を行った患者様です。
 以前から自覚症状として、長期にわたって間欠的な腹痛があったそうです。





  肝S5に、複数の高エコー病変が観察され、明瞭に音響陰影を伴って観察されています。
 高エコー病変の周囲に肝の萎縮や拡張した肝内胆管は観察されず、
 肝外胆管や胆嚢にも特に異常は認めていません。



 高エコー病変は1cm前後のものが3〜4つほど並んでいるように観察されますが
 肝内結石か肝石灰化の鑑別は、超音波上はできないと判断されました。



 他の画像診断などでも同様の病変が描出されていましたが、肝内結石症の確定診断は出ませんでした。



 しかし、腹痛という自覚症状があることと、数ヶ月の Follow up 中に度々胆道系酵素の上昇があったことから
 この病変の摘出術が行われ、術後の診断で肝内結石症の確定診断が付いた症例です。



 肝内結石症は、よく再発することでも知られている疾患なので
 この患者様は、このあと半年ごとに再発チェック目的で腹部超音波検査を行っています。
 現在のところ、再発は認めていません。