超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
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 62歳 女性




  依頼表に「polycystic disease follow up」と書いてありました。



  検査する前から多発性嚢胞症はわかっている状況で行った超音波画像ですが、
  肝臓を走査すると非常に進行した多発性嚢胞症である印象を受けました。



  もはや、両方の画像共に何がなんだかわかりません。



  脈管はドップラーである程度の同定は可能ですが、胆嚢や胆管を観察するのに非常に苦労しました。



  膵臓や脾臓に嚢胞が無い事は確認できましたが、腎臓はきっとすごい事になってるんだろう〜な〜
  なんて思いながら撮った画像が、下の画像です。




  左右腎臓に多発的に嚢胞が観察されるものの、意外にも嚢胞はさほど多くなく
  腎臓の実質、皮質ともに正常に観察される部分が多い印象を受けました。



  多発性嚢胞症は多嚢胞腎の合併症であると、よく本に載っています。
  印象としては、多嚢胞腎が発症しある程度進行した時点で、他臓器に嚢胞が発生する感じなので
  肝臓があれだけ嚢胞が多いと、腎臓は結構進行した多嚢胞腎なのだろう、と考えていました。



  検査が終わってからよくよく調べてみると、

  「肝嚢胞の程度と多嚢胞腎の程度との間には明らかな相関関係が認められない」と書いてありました。



  ん〜、勉強になりました。