超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
 まず、はじめに
 超音波検査の基礎
 検査の進め方
 正常例の画像
 実際の症例
   上腹部領域
       肝臓
       胆嚢
       膵臓
       腎臓
       脾臓
       その他
   下腹部領域
   乳腺領域
   頚部領域
   四肢領域





  


 76歳 女性



  慢性膵炎 Follow up 目的で腹部超音波検査を受けられた患者様です。






 左の画像では、肝S7に点状の高エコー陰影が観察されています。
 高エコー陰影の後方エコーは減弱しており、音響陰影ともとれるため、
 胆道気腫も考えましたが、肝内結石や肝石灰化との鑑別が必要と考えました。



 患者様に話を聞いたところ、腹部の手術歴は無いということだったので
 胆道気腫は否定的で、肝内結石や肝石灰化の方が考えやすいと思っていました。



 高エコー陰影の鑑別は、後で体位変換をして観察することにして検査を進めていき
 肝外胆管を観察すると、肝外胆管に沿った高エコー陰影を認め、胆道気腫を疑う所見と考えました。



 そこで、もう一度患者様に話を聞いてみると、手術歴はないが数週間前にERCPの検査を受けた
 とのことでした。



 肝外胆管の高エコー陰影は胆道気腫と考えてよい、と思いましたが
 問題はS7に観察される高エコー陰影です。
 体位変換なども行っていろいろ観察しましたが、これ以上の情報は得られず
 胆道気腫を疑うが、肝内結石や肝石灰化も否定できない、という結果に終わりました。



 検査後、数日後に行われた腹部CT検査では、特に結石や石灰化などの陰影は認めず
 超音波検査で観察された場所と同じ部位に胆道気腫が写っていました。