超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 肝臓
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   肝内は特徴的な線状、帯状の高エコー(網目状、network-pattern、石垣状、蜂の巣状)
                                          として観察されることが多い。


   肝表面は凹凸が見られるようになってくる。


   進行例では肝硬変に至る例もある。







 皮膚より仔虫が体内に入り、大循環系により肝内門脈に定住し成虫になる寄生虫により引き起こされる
 寄生虫疾患である。



 虫卵に対する肉芽反応により、グリソン鞘を中心とした石灰化や繊維化が起こり、
 肝硬変に移行するものも見られる。



 日本住血吸虫症は、日本では地域性が多くみられ
 山梨、広島、筑後川流域、利根川流域などに、特に多く発症する疾患である。
 このことから、超音波画像で日本住血吸虫症が疑われる画像が得られたら、
 被験者の居住地域を確認するのも鑑別に役立つ。



 しかし、現在では新規の発症例はほとんどなく、慢性期に移行した疾患だけと考えられるが
 例外として、海外渡航歴のある例があげられる。



 超音波所見としては、仔虫が門脈に定住した後、その周囲の門脈周囲に石灰化が認められるようになり
 慢性的に変化してくると、特徴的な所見が肝全体に観察されるようになってくる。



 肝の表面は凹凸が観察されるようになり、線状、帯状の高エコー帯が観察されるようになり
 日本住血吸虫症の特徴的なパターンは、網目状、network pattern 、石垣状、蜂の巣状、などと呼ばれる。






    典型的に描出された日本住血吸虫症

    肝の一部だけに観察された日本住血吸虫症