超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 胆嚢
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  60歳 女性



 胆嚢壁に連続した低エコーを確認する事ができます。



 左の画像は胆嚢長軸像です。
 胆嚢体部中央付近から胆嚢底部にかけて、一様に肥厚した胆嚢壁を観察することができます。
 全体を観察したり、角度を変えて観察しても胆嚢壁内にcomet like echo は認められませんでした。



 右の画像は胆嚢短軸像です。
 胆嚢長軸で観察してもそうですが、胆嚢短軸で壁の全体を観察しても壁の肥厚で不整部分は観察されません。
 計測値は画像に載っていませんが、距離Aの胆嚢壁厚は5.5mmありました。






 この画像は胆嚢体部から底部にかけての胆嚢長軸像ですが、3.5MHzのコンペックスタイプのプローブから
 7.5MHzの高周波のリニアタイプのプローブに切り替えて撮影してみました。
 コンペックスで観察するよりも壁内が良く観察されています。


 以上の所見により、分節型 segmental type の胆嚢腺筋腫症と報告しました。



 検査後に外科のDrに聞いたところ、胆嚢腺筋腫症でもここまで壁が肥厚するのは珍しいそうです。
 決まりはありませんが、通常胆嚢壁が3mmを超えると胆嚢癌の存在も考えるそうです。



 しかし、この患者様の場合は3年程前から follow up されており、その間、特に壁の肥厚の厚さやその範囲に
 変化が認められないので、保存的に観察しているようです。