超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 胆嚢
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  67歳 女性



  特に既往歴の無い患者様で、黄疸を主訴に当院外来を受診されました。
 閉塞性黄疸が疑われ、腹部超音波検査が行われました。





呼吸止めが困難で、画像がぶれてしまっていますが
それでも、肝内胆管が拡張しているのがよくわかります。
肝内胆管の拡張はそのまま肝外胆管に連続して観察され、病変部は肝外胆管〜ファーター乳頭部と考えました。




 肝外胆管、胆嚢周辺の形態は明瞭に確認できません。
 胆石と思われる約15mmの高エコー病変を認め、そこから同心円状の周囲へ広がる
 充実性病変が存在しているように観察されます。
 病変部は肝内にまで観察され、胆嚢、肝外胆管、肝臓などの境界は鑑別不能です。


 不明瞭で構造がよくわからない病変でしたが、
 胆石と思われる病変が充実性病変の中心付近に存在していることから
 胆嚢癌が最も疑われると判断しました。
 胆嚢や肝臓の境界がわからないのは、胆嚢癌が肝へ直接浸潤しているためと考えました。



 その後、CTが行われました。
 胆嚢壁に造影効果を認めるため、超音波検査よりも胆嚢と肝臓の位置が把握しやすいと思います。
 胆嚢内腔は充実性病変で満たされ、周囲の肝へ浸潤している様子が良くわかります。


 この方は、病変の浸潤程度から手術は行われませんでしたが、ERCPが行われ内視鏡にて生検した結果
 胆嚢癌の確定診断が付きました。