超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 胆嚢
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   胆嚢は萎縮して観察される事が多い。


   胆嚢壁は全周性に肥厚して、そのエコーレベルは高く観察される事が多い。



   慢性胆嚢炎を起こしている胆嚢内腔には、胆石や胆泥が高頻度で観察される。






  胆嚢内で炎症が慢性的に進行したものが慢性胆嚢炎になるが
 その生じる原因としては、急性胆嚢炎から続いて慢性胆嚢炎に移行していくものと
 最初から慢性的に病態が経過していくものの、2種類がある。



 慢性胆嚢炎では胆石、胆泥、、debris (デブリ)を胆嚢内に観察できる場合が多い。
 細菌感染に伴い胆嚢壁は肥厚するが、結石が存在すると
 結石により胆嚢壁が刺激され炎症細胞の浸潤に伴い、胆嚢壁の繊維性肥厚が認められることがある。



 慢性胆嚢炎が長期にわたり存在すると、胆嚢壁の線維増生と肥厚、胆嚢壁の粘膜の脱落、
 潰瘍瘢痕、周囲臓器との癒着、等が認められることがあり、
 胆嚢壁内にはしばしば Rokitansky-Aschoff sinus を認める。



 慢性胆嚢炎の超音波所見としては、
  ① 胆嚢自体の萎縮
  ② 胆嚢壁の肥厚、それに伴う sonolucent layer の観察
  ③ 胆嚢内腔の胆石や胆泥貯留、debris (デブリ)の観察


  などがあげられる。
  (この場合の debris(デブリ)とは胆泥とは違い、胆嚢内腔に浮遊するものを言う)




 検査所見としては、白血球の増多、赤沈亢進、CRP上昇が認められる。
 時にAST、ALT、T-bilの上昇が見られ、この場合は胆管炎も併発している場合がある。



 臨床所見としては、胆嚢部位に一致した鈍痛や不快感を訴える場合が多い。






    慢性胆嚢炎の follow up をした症例

    慢性肝炎経過観察中に発見した慢性胆嚢炎