超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 膵臓
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  45歳 男性


  アルコール飲酒暦が長く、以前に急性膵炎を発症した事のある患者様です。
 生活指導の甲斐もなく、アルコールは持続的に摂取しているようでした。



 定期的な follow up の為、腹部超音波検査を行いました。





 膵を観察すると、膵実質の全体に多数の膵石と思われる点状高エコーが複数観察されました。
 膵頭部では約44mm、膵体部で約20mmと明らかな萎縮は認められていません。





 主膵管は約1.2mmと拡張を認めません。
 プローブ走査を縦にして、リアルタイムで観察しながら圧迫を加え膵の弾性度を観察しましたが、
 いくら押しても膵実質の大きさに変化は認めず、膵は硬化していると考えられました。



 超音波所見としては、膵実質の硬化と膵実質全体に認められる多くの膵石だけでしたが、
 急性膵炎を発症したこともあり、慢性膵炎と判断するのは容易でした。



 症状もないので可能性は少ないと思いましたが、一応慢性膵炎の急性増悪の評価をして
 炎症所見や浸潤液がないことを確認して、検査は終了としました。