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  62歳 男性



  他院で受けた人間ドックにて膵腫瘤を指摘され、精密検査、手術目的で入院された患者様です。
 





 上の画像は膵臓全体を観察している画像です。
 画面上部に複数の無エコーが観察されていますが、これは肝嚢胞です。
 画面中央付近に肝実質と同程度のエコーレベルで描出される円形に近い腫瘤が描出されています。





 膵体部に観察される腫瘤は、比較的境界明瞭で、肝実質とほぼ同程度のエコーレベルで描出され
 血流信号は観察されません。
 主膵管の拡張や周囲への浸潤所見なども認めません。
 腫瘤内部は比較的均一に観察されることから、粘液製嚢胞腫瘍、膵癌を疑いましたが
 漿液性嚢胞腫瘍を疑う所見ではない、と判断しました。





 この後、複数の検査が行われましたが、診断がつかないまま膵癌の可能性もあるとして
 摘出術が行われました。


 術後病理の結果は、漿液性嚢胞腫瘍でした。

 術後病理結果にも詳細は記載されていなかったので、これはあくまで予想ですが
 この漿液性嚢胞腫瘍は肉眼では確認が困難な大きさの嚢胞が集族した microcystic type
 solid variant
であったのではないか? と予想されます。