超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 腎臓
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  66歳 女性



  既に慢性腎不全と診断され、週に3回の透析治療を受けている患者様です。
 径時的な腹部の状態チェックの為、腹部超音波検査が施行されました。



 腎臓を走査すると上のような画像が得られました。
 一応、腎臓が最も明瞭に観察される位置でフリーズしていますが、どこが腎臓かわかるでしょうか ?











右腎臓の長軸像です。

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右腎臓の短軸像です。
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左腎臓の長軸像です。
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左腎臓の短軸像です。
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  一見してわかるように、両側の腎臓ともに不明瞭化が進んでいます。


 はっきりとした腎臓の輪郭がわからないため正確ではないかもしれませんが、この時の腎の大きさは

  右腎  約 82×35×44mm
  左腎  約 86×40×46mm


                                 でした。


 両側腎は
 腎皮質はエコーレベルが上昇している事は容易に判断できますが、
 腎の不明瞭化が進んでいるために、その他の腎実質や皮質の評価は困難です。
 この患者様の場合、腎に嚢胞がほとんど観察されないことからも、腎の形態を把握する事は難しいです。


 逆に
 腎皮質のエコーレベルの著明な上昇を認める
 腎自体の萎縮を認める
 腎は不明瞭化が進み、形態の把握は困難である
 両側腎に同様の所見を認める

 などの超音波所見から、典型的な慢性腎不全の超音波画像であると言えます。



 両側の腎臓を充分に観察しましたが、腎細胞癌を疑うような腫瘤は認めませんでした。