超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 腎臓
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  59歳 男性

 以前より常染色体優性多発性嚢胞腎症による慢性腎不全と診断されていた患者様で
 他院にて週3回の透析を行っていた患者様です。


 他院にて腹痛を訴え、単純CTを行ったところ腎細胞癌が疑われ、当院紹介となった患者様です。




 腎臓は多発的に嚢胞が認められ、常染色体優性多発嚢胞腎の所見を示しています。
 その中で一部、石灰化を伴った腫瘍性病変が認められています。


      ← ここをクリックすると腫瘍性病変が疑われる領域を表示します。もう一度クリックすると消えます。







 左腎静脈と下大静脈をドプラを当てながら観察した画像です。
 左腎静脈から下大静脈へ連続して腫瘍塞栓と思われる病変が認められ
 左腎静脈にパワードプラをあててみましたが、血流信号は検出されませんでした。
 ほぼ血流は阻害されていると判断できる超音波画像です。


 下大静脈にも全腔をうめるような腫瘍塞栓が認められていますが、ドプラにてかろうじて血流信号を認めます。
 横隔膜を超えて腫瘍塞栓が進展しているようにも観察されているので心臓も走査しましたが
 超音波上は心臓内に明らかな腫瘍塞栓は認めませんでした。




 肝臓を走査してみると、上の画像のような高エコーで描出される腫瘤性病変が散在して観察され
 腎細胞癌からの転移を疑いました。