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 傍腎盂嚢胞は単純性腎嚢胞ほどではありませんが、比較的観察される頻度が高い嚢胞ですが
基本的に構成内容が単純性腎嚢胞とは違うので、区別してレポートするべきだと思います。



嚢胞の主座が腎盂や腎杯にあるので、鑑別は非常に簡単だと思います。






 傍腎盂嚢胞 その1 



 径が32mmと比較的大きな嚢胞が認められています。
嚢胞の位置を見てみると、単純性嚢胞が認められる位置とは明らかに違うことがわかるでしょう。


嚢胞の中心は腎盂に存在し、腎皮質に接するように観察されています。


鑑別は非常に容易で、嚢胞内に結石や出血が無い事、腎盂腎杯の拡張が無い事が確認できれば
特に問題にはなりません。





 傍腎盂嚢胞 その2



 これも「傍腎盂嚢胞 その1」で紹介した嚢胞と同じように、左腎の中央部に嚢胞が認められています。
傍腎盂嚢胞と腎皮質の間に薄い高エコー領域が観察されていて、腎皮質には接していません。
この傍腎盂嚢胞が腎盂に存在していることは明らかです。


もちろん、気が付いているとは思いますが、この症例には単純性嚢胞も観察されています。


傍腎盂嚢胞はその名の通り、腎盂の傍らに存在する嚢胞で
単純性嚢胞は腎皮質に存在する嚢胞であることを知っていれば、鑑別は簡単です。


私なら、「左腎に傍腎盂嚢胞と単純性腎嚢胞を認めます」とレポートします。