超音波検査室 >> 実際の症例 >> 上腹部領域 >> 腎臓
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 77歳 男性




  別の疾患で消化器内科を紹介され、当院には初めて来院された患者様の超音波画像です。
 もともと、老人ホームで過ごされていたこの患者様は、ほぼ寝たきりの状態だったそうです。
 上腹部超音波検査で肝臓に転移性肝癌が認められましたが、ここでは画像は載せません。



 プローブを腎臓にあてると、左腎に明らかな腎盂、腎杯、尿管の拡張が認められました。
 右腎には異常は認められませんでした。
 腎盂、腎杯、腎盂尿管移行部には拡張以外の異常所見は認められず、拡張した尿管を連続して観察していくと
 尿管膀胱移行部に音響陰影を伴う結石を疑わせる高エコーが認められました。



 結石は1cm程の大きさで、尿管の拡張は結石まで認められましたが、結石より以下の尿管では拡張が認められず
 膀胱尿管移行部の結石のかん頓による水腎症が考えられました。



 また、膀胱内に無数の点状高エコーが認められ、体位移動に伴いゆっくりと移動が確認できました。
 長期臥床に伴う膀胱内の砂上の沈殿物と考えられました。