超音波検査室 >> 実際の症例 >> 下腹部領域 >> 腸管
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 0歳 5ヶ月 男性



 嘔吐、血便を起こし救命外来を受診された患者様です。
 腸閉塞疑いで、緊急の腹部の超音波検査を行うことになりました。






 腹部にプローブを当てると、上のような超音波画像が得られました。



 腸管壁の肥厚は認められませんでしたが、胃から連続する小腸のほとんどに液体貯留が認められ
 少し観察するだけでも、腸閉塞の状態になっていることは一目瞭然でした。


 そのまま、走査を進めていくと次のような超音波画像が得られました。




 回盲部付近で上段のような超音波画像が得られました。


 ちょうど、腸管内に隣接する腸管が迷入している部分が写し出されています。
 プローブを短軸方向に向きを変え、腸管を輪切りにするように観察したのが下段の超音波画像です。
  (プローブマークが変わっていません。マークの間違いです。)



 大きさの違う円形の低エコーと高エコーで描出される、教科書通りの target sign ではありませんが
 腸管内に迷入している target sign であることがわかります。



 target sign の部分のドップラー画像では血流信号が認められ、内部に液体貯留は認められませんでした。



 発症部位は小腸から連続していて回盲部が観察されず、そのまま走査を進めるとハウストラが観察され
 大腸であることがわかりましたので、回盲部周囲の回腸から上行結腸にかけての腸重積症と考えられました。



 この症例は、そのまま手術になり整復されました。