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   腹腔内にあるべきものが、鼠径管や陰嚢に連続して観察される。


   内容物として腸管や大網があげられる。


   ヘルニアの内容物が腸管の場合、腸管の層構造が確認できる。



    ヘルニアの内容物が腸管の場合、合併症として崁頓ヘルニアが起こることがある。
    崁頓ヘルニアの場合、蠕動運動の消失、腸管壁の肥厚、腸管の血流信号の消失、
    腹腔内腸管の腸閉塞の存在、が認められる事がある。






  鼠径ヘルニアでは通常腹腔内に収まっているはずの腸管や大網が、鼠径管や陰嚢に突出する。



  突出した構造物が腸管である場合、層構造が認められ、その層構造に血流信号が認めらる。
  また、内腔に空気を含んでいたり、蠕動運動が確認できれば腸管と判断する事ができる。



  突出した構造物が大網である場合、腸管よりも高エコーで描出され明らかな層構造は観察されない。
  しかし、腹腔から連続している為、大網自体が層のように観察されることがありますが、腸管のそれとは
  明らかに異なるので判断はそれほど難しくない。



  また、腸管のように蠕動運動や空気の存在、はっきりとした血流信号は得られない。
  突出した構造物が腸管の場合、突出したまま崁頓したもの、突出したままだが崁頓していないもの、
  腹圧によって内腔に出入りするもの、など様々な形態をとる。



  また、突出したものが腸管の場合、腸管の蠕動運動、内部の空気の存在、腸管壁の血流信号、が確認できる。
  そしてその腸管ヘルニアが崁頓している場合、蠕動運動の消失、腸管壁の肥厚、腸管の血流信号の
  消失、腹腔内の腸管(崁頓している腸管より上部の腸管)の腸閉塞、が観察される事がある。



  小児の場合の鼠径ヘルニアでは、胎生期にできる壁側腹膜の突起である腹膜鞘状突起が
  生後消失せずに残ってしまった場所に腹腔内容物が突出する。





    崁頓の無い鼠径ヘルニア

    崁頓の無い鼠径ヘルニア