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   多くが円形、楕円形を示す腫瘤として描出されることが多い。


   発生場所は皮膚であり、皮膚直下であればどこでも発生する可能性があり
         超音波上は皮膚に接するか、皮膚に食い込んでいるように観察される。


   境界明瞭な内部エコーの低い腫瘤として描出され、後方エコーは増強する事が多い。





  粉瘤はけ、毛包または皮脂腺の貯留嚢胞で、皮膚に発症する。



  一般的には小さい腫瘤であるが、大きなものでは手拳程の大きさになり、
  表皮を突き破って外へ成長する腫瘤は非常に稀で、ほとんどは皮膚の下の組織に向かって成長する。



  粉瘤の内容物は、脂肪、脂肪酸、角化表皮、皮脂類の廃物、などからなり、
  炎症を起こすと、内部に膿瘍を伴うようになる。
  また、非常に稀に、慢性炎症刺激が誘因となり、悪性化することがある。



  粉瘤は、その発症部位が皮膚である事から、超音波上では必ず腫瘤が皮膚層に食い込む、
  あるいは接するように観察される。
  すなわち、腫瘤が皮膚に接していなければ、それは粉瘤ではない。



  通常、境界明瞭な低エコー腫瘤として描出され、後方エコーが増強するのが典型例であるが
  炎症を伴うと、腫瘤の境界が不明瞭になったり、
  腫瘤周囲に炎症所見である淡い高エコー帯が観察されることがある。



  粉瘤は貯留嚢胞であるため、内部に血流を持たない。
  したがって、ドップラーで観察したときに内部に血流信号が認められたら、それは粉瘤ではない。



  一般的には、皮膚直下に硬度を持った腫瘤が触知できるので、そこにプローブをあてれば
  容易に描出でき、鑑別もそれほど難しくはない。






    典型的な超音波像を示した粉瘤

    肩関節近傍の粉瘤