超音波検査室 >> 実際の症例 >> 乳腺領域 >> 乳腺
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 37歳 女性


  この患者様の依頼表には「右乳腺に腫瘤触知、精査」と書かれていました。
  
  乳腺超音波検査で予約が入っていたので、普通通り患者様に話を聞いてみると
  腫瘤が触れるとのことなので、場所を聞いてみると、場所はほとんど肩でした。



  上腕骨と鎖骨近傍に、硬度のある小さな腫瘤が触れました。



  「なんだよ~、乳腺検査じゃなくて、表在腫瘤検査じゃん。ちゃんと依頼しろよな~」なんて思いながら
  そこにプローブをあてました。



  皮膚直下に約7×6×4mmの腫瘤が認められます。
  (上の画像の左下に写っている黒い部分は上腕骨頭です。乳腺領域ではなく、ほとんど肩です)




  拡大して2方向から観察していますが、いずれも同様の所見を示します。



  腫瘤は境界明瞭で内部は低エコー(低エコーでも、比較的エコーレベルの高い低エコーです)
  後方エコーは増強し、側方エコーも少し観察されます。
  (側方エコーが認められるという事は、その腫瘤がマクロレベルで丸い形状である事を示します)



  この後、ドップラーもあてましたが、特に有意な血流信号は認められませんでした。



  腫瘤が皮膚に接して存在している事、

  境界明瞭、類円形、内部は低エコー、後方エコー増強、側方エコー(プラス)、である事

  ドップラー信号が認められない事、

  乳腺領域ではない事、


  から「粉瘤」を疑った症例です。



  「粉瘤」で片付いたのはいいのですが、
  この後、一応依頼は「乳腺超音波検査」できているので、乳腺のスクリーニングも行いました。
  ( 乳腺領域に異常所見は認められませんでした )



  なんか、意味無く乳腺の検査をさせられたような気がして、ちょっと損した気分でした。