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 63歳 男性

                


 ちょっと古い画像で申し訳ないです。



 とある朝、私が 「乳癌術後、腹部転移検索目的」 という腹部の超音波検査をしようとして患者様の名前を呼ぶと
 男の人が返事をしてびっくりしました。



 名前も女性のような名前をしていたので全然気が付きませんでしたが、依頼表を良く見ると
 確かに性別が「M」になっています。
 またもや、ちゃんと依頼表を見ない私の悪いクセがでてしまいました。



 そんなことは置いておいて、



 腹部の超音波検査ではこれといった異常は認められませんでしたが、男性乳癌は珍しいので
 過去の画像を調べてみました。 
 それで、見つけたのが上の写真です。



 男性なので乳腺実質は、あまりはっきりしません。
 E領域7~8時の方向で乳頭近傍の皮膚直下、乳腺後脂肪組織との間に
 明らかな腫瘤性病変が観察されています。



 境界は明瞭、辺縁は平滑、形状はやや不整形を示し、
 腫瘤内部はほぼ均一に観察されていますが、微細石灰化が多数観察されています。
 後方エコーは増強し、腫瘤に圧排されるように皮膚組織は膨隆しています。
 腫瘤周囲の高エコー帯は、はっきりしません。



 私が検査した症例ではありませんが
 当時の超音波レポートを見てみると、皮膚や大胸筋への浸潤は認めなかったらしいのですが
 浸潤性の乳癌を疑うと書いてありました。




 私の勝手な憶測として「充実腺管癌」かなぁ、とか考えながら、病理報告を調べてみると
 組織は「乳頭腺管癌」でした。