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   形状は典型例で円形ないしは楕円形で描出される。


   内部エコーは不均一で、腫瘤内部に高エコー領域を伴う場合が多い。


   高エコー領域を伴わない場合もあり、その場合は脂肪腫との鑑別が困難になる。



   Dynamic test 等により、軟らかい腫瘤として描出される。




過誤腫は皮膜を持った良性腫瘍で、内部の構造物は正常乳腺組織に存在するものと
変わりのないもので構成されており、
超音波上過誤腫は、正常乳腺とは組織の配分が違うのが特徴で、その為境界は明瞭に観察される。


過誤腫はその組成の割合によって、組織学的に3種類に分類される。

腺脂肪腫
線維腺脂肪腫
軟骨脂肪腫
adenolipoma
fibroadenolipoma
chondrolipoma


この3つについて、超音波上で鑑別するのは困難な場合が多く
超音波上はその腫瘤が過誤腫であることが判れば充分だと考えられる。


いずれの過誤腫も、他の乳腺疾患とは明瞭な違いをもった内部エコーで描出されるので
過誤腫と判断するのはそれ程難しくない場合が多い。


過誤腫の超音波所見の最も特徴的な点は、内部に高エコー領域が存在する点で
他の乳腺疾患ではほとんど観察されない特徴なので、
高エコー領域が観察される境界明瞭な腫瘤を描出したら、積極的に過誤腫を疑う。


基本的に過誤腫は軟らかい腫瘤なので、超音波で腫瘤を描出したまま
反対の手の指で腫瘤をはさみ、潰すようにして観察する(Dynamic test)と
周囲の正常乳腺組織と同等に形状の変化が観察されることも鑑別に有用な情報といえる。


ただ、脂肪腫と鑑別がつかないような低エコーで描出されてくるものも少なくはない。
その場合は、脂肪腫との鑑別が難しくなってくるが、
脂肪を多く含んでいる過誤腫と脂肪腫は、組織的にほとんど同等であり
仮に鑑別診断を間違ったとしても、特に問題はないと考えられる。




     比較的典型的な超音波所見を示した過誤腫

     検診にて線維腺腫が疑われた過誤腫

     明瞭な被膜が観察された過誤腫