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 44歳 女性






  この患者様は数ヶ月前から「しこり」を認識はしていたものの、乳癌への恐怖からなかなか病院に足が向かず、
  そのうちに、腫瘤が大きくなってきている事が判ったので、意を決して外来を受信された患者様だそうです。



  とある日、私が違う検査でレポートを書いていると、同僚の技師が「これは何ですかね~」と
  画像を見せてくれました。



  腫瘤は14×16×7.5mm程の大きさで、境界は明瞭、形状は部分的に不整形を観察することができます。
  内部のエコーレベルは乳癌にしてはやや低いくらいでしょうか、後方エコーは増強しています。
  腫瘤の一部で体表側に突出するような形状の腫瘤の一部が認められ、
  乳腺前方境界線の断裂が認められています。
  腫瘤内の血流信号は豊富に認められます。






  こちらがリンパ節の画像です。



  左画像は腋窩リンパ節レベルⅠで、膨張性に発育しエコーレベルも著明に低い
  明らかに異常に腫大したリンパ節です。



  右画像は腋窩リンパ節レベルⅡで、Rotter リンパ節の転移です。



  同僚はもちろん浸潤癌と考えていたようですが、それが何の癌か考えていたようです。



  私は運が良いみたいです。
  たまたま、数日前に同じような症例を撮影していました。 症例2で紹介した症例です。



  いろいろ考えているうちに、その症例を思い出し、そして画像もそっくりだと思えました。
  同僚と2人で資料を調べながら、「髄様癌」としてあてはめてみるとやはりピッタリでした。



  それから2ヶ月後、同僚が術後の病理診断を調べてくれたらしく、結果は「髄様癌」でした。