超音波検査室 >> 実際の症例 >> 乳腺領域 >> 乳腺
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   限局型腫瘤像として観察され、腫瘤の境界は非常に明瞭である。


   腫瘤の内部エコーレベルは乳癌の中では高い。
    また、腫瘤径が小さい場合は内部エコーが均一で、腫瘤径が大きくなると不規則な内部エコーを
    示す傾向がある。


   粘液癌の多くは後方エコーの増強を伴い、乳癌の中では最も増強の程度が強い。


  粘液癌は縦横比(D/W ratio) が高い場合が多いが、縦横比が小さい場合も少なくない。
    その場合、超音波で観察される腫瘤は線維腺腫や葉状腫瘍と間違えやすい。





  粘液癌は別名、膠様癌とも呼ばれ、粘液産生を特徴とする癌であり
  腫瘤内部は産生された粘液がゼリー状に存在し、そこに癌細胞が浮遊している。
  乳癌全体の中で粘液癌の頻度は約2.5%~3%程である。



  粘液癌は純型(pure type) と混合型(mixed type) に分かれる。
  純型は腫瘍全体が粘液膠様の病巣で占められるもの、混合型は浸潤性乳管癌組織形態を示す癌巣と
  粘液膠様の癌巣が混合したものである。



  粘液癌は全体として良好な予後をとるケースが多いが、その中でも純型は混合型に比べさらに良好な予後を示す。
  ただし、粘液癌ではリンパ行性よりも血行性転移が多く、頻度は少ないがリンパ節転移陰性にも関わらず
  血行性の転移を起こすことがある。



  浸潤癌の中でも特殊型に入る粘液癌であるが
  浸潤癌特殊型は症例頻度も比較的少なく、得意な組織形態を示すものが特殊型として分類されている。
  特殊型の中で頻度がやや高く比較的よくみられるものは、粘液癌、髄様癌、浸潤性小葉癌であり、
  他の組織型の頻度は高くはない。




     典型的な所見を示した粘液癌

     後方エコー増強が見られない粘液癌

     線維腺腫と類似した所見を示す粘液癌