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 48歳 女性


 検診で異常を指摘されて当院の外来を紹介された患者様です。
 本人は「しこり」がどこにあるのかわからない、という事なので、乳房全体をくまなく検索すると
 下のような画像が得られました。

                

 左乳房のA領域10時の方向に、15×12×11mm程 (D/W ratio = 1.36) の腫瘤が観察されます。



 腫瘤は不整形で、境界は部分的に不明瞭に観察され、内部は低エコー、後方エコーは一部で減衰します。
 腫瘤をクローズアップした画像が下の画像です。




 腫瘤周囲の高エコー帯、乳腺境界線の断裂は認められませんが、
 形状があまりにも不整であり、縦横比 (D/W ratio) が高いこと、境界が不明瞭であること、などから
 悪性腫瘍であると考えられました。



 乳腺所属リンパ節への転移は認められませんでした。



 この腫瘤をよく観察すると、複数の小さな突起状の部分が観察され、乳頭腺管癌が疑われましたが
 腫瘤が小さい為、典型例を示さない硬癌も考えられましたので、レポートには浸潤癌疑いとしました。



 術後の病理の結果は乳頭腺管癌 (papillotubular carcinoma = 乳頭管状癌) でした。