超音波検査室 >> 実際の症例 >> 乳腺領域 >> 乳腺
 まず、はじめに
 超音波検査の基礎
 検査の進め方
 正常例の画像
 実際の症例
   上腹部領域
   下腹部領域
   乳腺領域
       乳腺
       その他
   頚部領域
   四肢領域












   周囲の間質との境界が非常に明瞭に観察される場合が多い。


   多くが限局型腫瘤像として観察され、腫瘤内部のエコーレベルは非常に低い。


   形状は多角形、類円形、不整形などを呈し、線維腺腫に類似することもあるが
    線維腺腫と比較して、高値の縦横比(D/W ratio)をとる場合が多い。


   腫瘤内部は線維成分が少なく、均一で密度の高い細胞成分のため
    腫瘤の後方エコーは増強する場合が多い。


   腫瘤内部で壊死を起こした例では、内部に嚢胞変性が観察されることがある。





  充実腺管癌は充実性の病巣が周囲の間質組織を圧排しながら増殖するため、
  腫瘤と間質組織との境界は非常に明瞭に観察される。



  病巣は小腺管や索状構造が密で充実製に増殖し、時として癌巣の中心部は繊維性瘢痕を示すことがあるが
  腫瘤内部のそれ以外の部分では、線維成分は乏しい。
  また、繊維性瘢痕に伴う腫瘤内部の壊死により、超音波上では腫瘤内部の嚢胞様変性を観察できるときがある。



  臨床的な特徴として
  充実腺管癌は間質に乏しく他の組織型に比べて軟らかいのが特徴的である。
  硬癌が比較的小さな腫瘤でも、触診で発見される場合があるのに対して、
  充実腺肝癌では、ある程度の大きさにならないと触診で発見するのは困難である。



  年齢別の組織型分類の特徴として
  充実腺肝癌の割合は各年齢でほぼ一定の確率で発症するのに対して、乳頭腺管癌は若年者に多く
  硬癌は高齢者に多く見られる傾向がある。



  浸潤性乳管癌の3種類に対して特徴をまとめると次のように区別することができる。

  
進展形式 組織学形態学
的分化度
リンパ節転移  予後 
乳頭腺管癌 管内進展性 高分化 低率 良好
充実腺管癌 管外圧排性 中、低分化 中間 中間
硬癌 管外浸潤性 低分化 高率 不良




    充実腺管癌の典型例

    乳腺前方境界線の断裂を認めた充実腺管癌

    腫瘤周囲高エコー帯が観察された充実腺管癌