超音波検査室 >> 実際の症例 >> 乳腺領域 >> 乳腺
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 61歳 女性


  以前から、複数の嚢胞が認められており、乳腺症という診断を受け
  随分前から定期的に乳腺の検査を行っていた患者様です。



  しかし、今までは嚢胞しか認められていなかったので、1年間に1度だけの検査を受けていました。
  しかも、「去年はいろいろと忙しくて検査を受けられなかった」とのことで
  今回の超音波検査は2年ぶりの検査となってしまったようです。







 腫瘤の大きさは画像に記載されていませんが、25×30×20mm程の腫瘤が認められます。



 境界は明瞭、内部エコーは比較的均一で低く、部分的に点上高エコーが観察され微細石灰化と考えられます。
 腫瘤は多角形で、後方エコーはやや増強、拍動性の血流信号も認められ、RI=0.83です。



 乳腺の前方境界線は断裂し、腫瘤が脂肪組織に接していますが、腫瘤と脂肪との境界部に
 非常に淡い高エコーが観察され、腫瘤の脂肪組織への浸潤による変化と考えました。



 「明らかな悪性腫瘍だな」と考えていましたが、乳腺所属リンパ節には転移を示唆するような所見は
 得られませんでした。



 レポートには「浸潤癌」と書きました。
 組織型としては充実腺管癌か乳頭腺管癌ではないかな?とは思っていました。



 手術後の病理報告を調べるとやはり「充実腺管癌」でした。



 後からみれば左上の画像では、非常に微妙なのですが
 腫瘤周囲の乳腺組織が腫瘤に圧排されているように観察されません?
 ( そういう感じに見えるのは私だけでしょうか?)



 そうだとすれば、管外圧排性に成長する充実腺管癌の特徴的な所見なのですが・・・