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 45歳 女性


 右乳房内に「しこり」を自己発見して、近所のクリニックで超音波検査を行ったところ、
 悪性腫瘍の可能性もあるから・・・、と当院の外来を紹介された患者様です。






 右乳房C領域、10時方向に腫瘤が認められます。



 腫瘤の大きさは 12×12.5×10mm程の大きさで、D/W ratio = 0.8 、
 境界は明瞭で分葉状を示し、後方エコーは増強、側方エコーも認められます。
 微細石灰化が単発的に観察され、内部は脂肪組織よりも低いエコーレベルで観察されています。



 腫瘤は乳腺組織から皮下脂肪組織にまたがるように存在し、腫瘤の周囲には淡く高エコーで描出される
 部分が認められます。



 腫瘤周囲に存在する高エコー部分は、正常部の脂肪組織のエコーレベルと比較しても明らかな
 エコーレベルの差が認められ、腫瘤の脂肪組織への浸潤をしめす高エコー帯であると考えられました。




 腫瘤に対してドップラーをあててみると、腫瘤には豊富に拍動血流が認められ
 血流信号の RI=0.8 と高値を示し、ドップラー画像からも悪性腫瘤が疑われます。



 典型的な充実腺管癌の超音波画像だと思います。



 術後の病理組織からも充実腺管癌が疑われていました。