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   比較的腫瘤径の大きな葉状腫瘍の形状は分葉形で観察され、葉状腫瘍の特徴的な所見といえる。
    比較的腫瘤径の小さな葉状腫瘍では、形状は類円形で観察される傾向にある。


   境界は明瞭で辺縁は平滑に観察され、多発的に観察される場合が多い。


   縦横比の低い腫瘤として観察される場合が多く、縦横比が0.8を超えることは少ない。



   比較的小さな葉状腫瘍では内部は均一に観察される事が多いが
    腫瘤径が大きくなると内部が不均一に観察されるようになり、
    液体が貯留した領域が観察されることがある。



   腫瘤の大きくなる速さは著しく早く、腫瘤内部には豊富な血流信号を認める場合が多い。


   再発を繰り返すうちに悪性化することもあるが、超音波検査だけで良悪性の鑑別は困難である。





  葉状腫瘍は線維腺腫にとても良く似た腫瘍で
  組織学的に、腫瘍の内容は線維腺腫と葉状腫瘍の間に構造物の違いは認められないが
  線維腺腫に比べて非上皮性の線維性間質成分の造成が強いのが特徴とされている。


  比較的腫瘤径の小さな葉状腫瘍では、形状は類円形で内部エコーも均一に観察される事が多く
  線維腺腫との構造物の違いも少ないので、しばしば線維腺腫との鑑別が困難な場合がある。


  葉状腫瘍の腫瘤径が大きくなるに従って、線維腺腫と葉状腫瘍には超音波所見に違いが見られるようになる。
  葉状腫瘍の腫瘤径が大きくなると、内部エコーは徐々に不均一に、形状は徐々に分葉状に
  観察されるようになる。


  比較的腫瘤径が大きくなった葉状腫瘍では、腫瘤内部に無エコーで観察される領域が見られるようになり
  この場合、粘液癌との鑑別が難しい場合がある。


  葉状腫瘍は成長する早さが著しく早い腫瘍で、また大きさも巨大化することがあり100mmを超えるものも
  しばしば観察される。


  このことを反映して腫瘤内部には血流信号が豊富に観察される傾向にあり
  線維腺腫や粘液癌との鑑別に役立つことがある。


  葉状腫瘍の特徴として多発的に存在するが、大きくなってくると外科的な摘出の適応となる。
  この際、葉状腫瘍の芽と言われる部分を少しでも取り残してしまうと、すぐに再発する傾向にあるが
  実際に全てを摘出するのは困難だと言われており、摘出→再発を繰り返す過程で
  悪性の葉状腫瘍が発生しやすくなると考えられている。



    多発して観察された葉状腫瘍

    腫瘤内に無エコー領域が観察できた葉状腫瘍

    単発性の葉状腫瘍

    悪性化した葉状腫瘍