超音波検査室 >> 実際の症例 >> 乳腺領域 >> 乳腺
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 28歳 女性


  乳腺内に「しこり」を自己発見し、乳腺外来を受診してから2年が経過している患者様です。
  その間、6ヶ月ごとにfollow up をしており、
  5回目のfollow up 目的で、乳腺超音波検査を受ける事になった症例です。





今回、紹介しているのは右の乳腺だけですが、左の乳腺にも同様の所見を示す腫瘤が多数観察されています。
また、上に紹介している画像は、1つの腫瘤に対して1つの画像で紹介しています。


腫瘤は小さいもので約15mm、大きいもので約50mmで観察されています。
いずれの腫瘤も境界は明瞭で平滑に観察され、内部エコーは脂肪組織と同等かやや低く観察されています。


腫瘤の形状については、腫瘤の大きさによってその特徴が少し違って観察されています。
小さめの腫瘤の場合(左上、左下のような腫瘤)は、
類円形、扁平な楕円形で観察される腫瘤として描出されていますが、
大きめの腫瘤の場合(右上、右下のよな腫瘤)は
部分的に腫瘤に「くびれ」が観察され、楕円形というよりは分葉形として描出されています。


同様の所見を示す腫瘤が多数観察されるという特徴は、線維腺腫でもよくあることですが
大き目の腫瘤の場合は、形状が分葉状を示していること、
腫瘤自体が大きいものでは約50mmと、比較的大きく成長していること、
などから、葉状腫瘍を疑うのは難しくないと思います。


患者様は若い女性であり、線維腺腫が多数観察されたり、大きく成長したりすることもよくあり
鑑別として線維腺腫も十分考えられます。


この患者様の場合は、1年以上前に数個の腫瘤について針生検をしており
葉状腫瘍が確定診断となっています。