超音波検査室 >> 実際の症例 >> 頚部領域 >> 甲状腺
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 19歳 女性


 頚部の膨隆が気になり外来を受診された患者様です。
触診で明らかな甲状腺腫大を指摘され、精密検査目的にて甲状腺の超音波検査が行われました。







 甲状腺の大きさ

   甲状腺峡部 11mm
   甲状腺右葉  幅 43mm  厚さ 30mm  長さ 80mm
   甲状腺左葉  幅 43mm  厚さ 28mm  長さ 83mm


  甲状腺は、超音波画像上の計測値でも明らかな腫大を示しています。
 甲状腺に限局的な変化は認められず、腫瘤性病変も認めませんが、びまん性に全体的に著明な腫大を示します。



 甲状腺実質は非常に不均一に観察されており、甲状腺全域が同様に不均一に観察され
 甲状腺の辺縁は凹凸を伴っています。


 甲状腺実質にドップラーをあててみると、明らかに実質の血流が豊富になっている状態で
 甲状腺実質全体にドップラー信号がのっています。
 上甲状腺動脈の血流速度を計測してみると、約92cm/secと流速も速くなっていることがわかります。


 いずれの超音波所見もバセドウ病の典型的な所見を示した症例と考えられ、
 バセドウ病疑いとしてレポートしました。



 同時に行われた血液検査の結果を見てみると
 甲状腺刺激ホルモン(TSH)は 0,002μU/ml以下と低下、
 遊離トリヨードサイロニン(Free T3)は 8.5pg/mlと上昇、
 遊離サイロキシン(Free T4)は 2.5ng/dlと上昇、
 TSHレセプター抗体は 陽性、
 いずれの数値もバセドウ病の特徴的な数値を示し、バセドウ病と確定診断がついた症例です。