超音波検査室 >> 実際の症例 >> 頚部領域 >> 甲状腺
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  破壊性甲状腺炎とは、炎症の急激な増悪によって甲状腺濾胞の広範な破壊が起こり、
 血中に甲状腺ホルモンがろし漏出して甲状腺中毒症を発症、その後一過性の機能低下の時期を経て
 寛解する病態に名付けられたものであり、ヨード摂取率が著明に抑制された甲状腺中毒症である。


 破壊性甲状腺炎といっても多くの病態があり、
 破壊性甲状腺炎を来たす原因としては以下のような病態が考えられる。


  ① 亜急性甲状腺炎
  ② 無痛性甲状腺炎
  ③ 橋本病の急性増悪
  ④ 急性化膿性甲状腺炎
  ⑤ 甲状腺アミロイドーシス
 



 破壊性甲状腺炎の代表的な病態として、
亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、橋本病の急性増悪があり、破壊性甲状腺炎の多くを占める。


嚢胞性病変や外傷、腫瘍、ヨード摂取や治療後などに甲状腺中毒症が起こることがあり
厳密な意味では甲状腺炎とは別の病態と考えられるが、甲状腺濾胞の破壊性中毒症として類似した機序が
考えられる。
以下のような病態で甲状腺濾胞の破壊性中毒症が起こる可能性があると考えられている。


  ① 甲状腺嚢胞性疾患
  ② 甲状腺外傷
  ③ 甲状線腫瘍
  ④ 過剰なヨード摂取、放射性ヨード治療後




 破壊性甲状腺炎は、甲状腺の濾胞細胞の破壊に伴う甲状腺ホルモンの漏出が原因であり
 甲状腺の炎症性疾患により引き起こされると考えられている。
 しかし、どういった原因で甲状腺濾胞の障害が起こり破壊されているのか?という
 原因は機序は必ずしも明らかにはされていない。


 甲状腺疾患で治療中に再燃した症例を含めると、
 甲状腺中毒症の10%以上で破壊性甲状腺炎があるとの報告もある。