超音波検査室 >> 実際の症例 >> 頚部領域 >> 甲状腺
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 52歳 女性


 以前より橋本病にて経過観察されていた患者様です。
 超音波検査は2~3年前から施行されていませんでしたが、ここ最近で頚部圧迫感が出現したため
 頚部超音波検査が施行されました。


  

  


 甲状腺の大きさ

   甲状腺峡部 3mm
   甲状腺右葉  幅 22mm  厚さ 19mm  長さ 51mm
   甲状腺左葉  幅 25mm  厚さ 26mm  長さ 49mm


 甲状腺右葉は正常で異常所見は認めませんが、左葉に限局する腫瘤性病変が観察されます。
 境界は明瞭で辺縁は平滑、内部のエコーレベルは低く、後方エコーは右葉と比較すると
 やや増強しているように観察されます。


 左葉に観察される腫瘍部分には複数の線状の高エコーを認め、分葉形の腫瘍のように観察されます。
 ドップラー画像は載せていませんが、血流は豊富に観察されました。
 左右頚部に異常なリンパ節の腫大は認めませんでしたが、甲状腺左葉内に観察される腫瘍は
 特徴的な所見を示しているため、悪性リンパ腫を疑うことは難しくないと考えます。



 超音波検査後、甲状腺左葉の腫瘍に対して生検が行われ diffuse large B-cell lymphoma
 の確定診断が付きました。